動物福祉の会AWSは関東で犬猫の保護・里親探しをメインに活動する愛護団体です。日々、犬猫のお世話と里親探しに頑張っています!そんなAWSでの日々を綴っています。 興味があればHPにもどうぞ!
きょん太という猫
2012年06月29日 (金) | 編集 |
 今日は,事務所に暮らす「きょん太」という猫についてお話します.
 きょん太は現在2歳になる男の子ですが,何故か,その身体は生後8カ月の大きさで,被毛は15歳の手触りで,そしてその顔は8歳のおじさんの顔をしています.
 また,本人は大まじめなのにとってもドジで,猫にあるまじき失態をさらすことが度々で,「きょ~ん太,何やってんのぉ~.」「どうせ失敗するんだから,きょん太は興味示さなくていいのぉ.」と,スタッフからもボランティアさんからもからかわれる,愛すべきいじられ役のにゃんこなのです.
 猫や犬のお世話で疲れていたり,また,悲しい事があって落ち込んでいたりしても,きょん太の面白い動きを見ることで,笑って,随分と癒されています.
2012_0528_きょんた①
写真;これが,きょん太

2012_0528_きょんた② ヤヤさん迫りくる
写真;後ろからヤヤさんが迫り来ています. この後,ヤヤさんに猫パンチされます.

 きょん太は保護された時,本当にボロボロの仔猫でした.
 極度の栄養失調でガリガリに痩せていて,体臭も酷いし,口臭のきつい口内炎を持っていて,しかも仔猫なのにすでに尿路結石を発症していました. 「どこをどうすれば,どんな環境で育てれば,生後3カ月でこんな状態になるの? 第一、この子は生き延びられるの?」と,きょん太に初めて会ったときにそう思ったことを覚えています
 そんなきょん太が何とか生き延び,少しづつ病を克服し,ようやく「Phコントロール」以外の普通のフードを口にすることを許され,最近になって,これで里親さん探しができると安心していたのですが,ここで,きょん太にある異変が起きるようになりました.
 異変――それは,おハゲです.
 身体のあちこち(特に脇の下や内股)が禿げてしまい,初めのうちは疥癬などの皮膚病かと思い検査をしましたが,それは否定され,とにかくステロイド剤を打つと,その禿は治ったのです.
 きょん太はもともと,猫舎では他の猫たちの迫力に圧倒されて,ストレスで具合が悪くなってしまうほどの「ガラスの心」の持ち主なので事務所暮らしなのですが,それで,何かしらのストレスがこの禿の原因かも知れないと考えていました.

 ところがその後,禿げては治り,治っては禿げる――を繰り返すようになり,ここ最近では一カ月もしない内に次の禿が始まるようになってきてしまったのです.
 そして,その都度ステロイドを打たなくてはならないので,身体にかなりの負担がかかります.
 まだまだ若く,これからの長い猫生を考えたら,もっと根本的にきちんと原因究明をして,治療の必要があるのならやらなければならないと,何とかAWSの予算をやりくりして,高価な血液検査をしてもらいました.
 すると,禿の原因はアレルギーで,しかもありとあらゆる物がきょん太にとってはアレルゲンだったと判明したのです.
 一般的なハウスダストはもちろん,鳥・豚・牛・まぐろ・アジ……トウモロコシ・米……酵母……,とにかく口にするありとあらゆる物がダメなのです.
 体調を崩して痩せたからといって「a/d缶」や「退院サポート」をあげたくても,全部だめなのです.
「ただでさえ身体の弱いきょん太が具合悪くなったら,どうやって栄養をつけてやればいいの?そして,きょん太は一体何を食べて生きればいいの?」 きょん太ファンのスタッフは大変な落ち込みようです.

 その後,唯一口にしてよいフードが「腎臓サポート・スペシャル」(おいしくない)だと分かりました.
 そこでまた,悩みの種が増えました.
 まだ若いきょん太. これから先長生きさせるために,この「おいしくないフード」だけを与え続けるべきか(おいしくないので食欲は一気に落ち,あっという間に痩せてしまいました)…….それとも,余命は短くても今まで通り普通のフードを与えてきょん太の心を満たしてやるべきか…….

2012_0618_きょんた④窓の外から
写真;窓の外から……

2012_0618_きょんた③自分の運命も知らず大あくび
写真;自分の運命も知らず,のんきに大あくび

 不憫なきょん太――.
 生まれた時からボロボロで,いつもビクビク,おどおどしていたきょん太――.
 ようやく最近になって,何となく明るい性格になって来て,事務所の皆(ヤヤさんとニャーニャも)にかわいがられるいじられキャラが板についてきたというのに,こんなことになるなんて――.
 人間は何を選択すればいいの? どう決断するのが正しいの? きょん太はどうして欲しいと思っているの?

 ――――また,心の苦しい悩みの日々が続きます.

                                                <猫ボラS>
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